機器とインフラ

ルーター / スイッチ / ファイアウォール / NAT / ロードバランサー / プロキシ / CDN / VPN / クラウドの VPC まで、ネットワーク機器とインフラの役割を一通り。

機器の階層イメージ

   インターネット
        │
   [ルーター] ──── ファイアウォール / NAT
        │
   [スイッチ] ──── VLAN
   /  │  \
 PC  サーバ AP(Wi-Fi)
      

ハブ

スイッチ(L2)

MAC アドレスを学習し、宛先のポートだけにフレームを送る。詳細は 物理・データリンク

L3 スイッチ

L2 スイッチの機能 + ルーティング機能。VLAN 間通信を高速処理。 企業内コアでよく使われる。

ルーター(L3)

異なるネットワーク間でパケットを転送する装置。家庭の光回線終端の隣にあるアレも基本これ。

ファイアウォール

通信を許可 / 拒否するフィルター。L3〜L7 の様々な階層で動作。

パケットフィルタ型 (L3/L4)

ステートフル FW

WAF (Web Application Firewall, L7)

NGFW (Next-Gen FW)

ステートフル + アプリ識別 + IPS + アンチウイルスを統合。

NAT / NAPT

プライベート IP ⇔ グローバル IP の変換。詳細は IP ページ。

ロードバランサー

複数のサーバにトラフィックを分散する装置 / ソフト。スケーラビリティと可用性を確保。

L4 LB

L7 LB

分散アルゴリズム

ヘルスチェック

プロキシ

フォワードプロキシ

リバースプロキシ

透過型プロキシ

CDN(Content Delivery Network)

世界中のエッジサーバにコンテンツをキャッシュ配信する仕組み。

VPN

公衆網の上に仮想的な専用線を作る技術。トンネル + 暗号化。

用途別

プロトコル

Zero Trust ネットワーク

VPN の代わりに「すべての通信を認証する」モデル。Cloudflare Access、Tailscale ACL、Google BeyondCorp。

クラウドの VPC

AWS / GCP / Azure などで使う仮想プライベートクラウド

SD-WAN

複数の WAN 回線(光回線、4G/5G、専用線)をソフトウェアで統合管理。 トラフィック種別ごとに最適経路を自動選択。

IDS / IPS

監視・ログ

DDoS 対策

家庭ネットワークの実例

[ONU] ── 光回線
   │
[ルーター] ─── プロバイダ接続 (PPPoE / IPoE)
   │            DHCP / NAT / FW / Wi-Fi AP
   │
   ├─ 有線 PC (192.168.1.10)
   ├─ NAS    (192.168.1.20)
   └─ 無線
       ├─ スマホ (192.168.1.100)
       └─ ノート (192.168.1.101)
      

データセンターの典型構成(小〜中規模)

                   インターネット
                       │
                  [BGP ルーター]
                       │
                  [境界 FW / DDoS 対策]
                       │
                 [外部 LB (L7)]
                       │
                  [Web サーバ群]
                       │
                  [内部 LB (L4)]
                       │
              [App / API サーバ群]
                       │
                  [DB / キャッシュ]
      

クラウドネイティブの典型

IPv4 アドレスプライシング

IPv4 アドレスは枯渇 → 中古市場で 1 個 $30〜50 程度。クラウド事業者で「Elastic IP の保持に料金」が発生するのはこれが理由。

選定の指針

用途推奨
家庭 / 小規模Wi-Fi ルーター 1 台
中小オフィスUTM(FW + IPS + VPN 統合機)
大規模オフィス専用 FW + L3 スイッチ + 別途 AP コントローラ
クラウドVPC + Security Group + Cloudflare / WAF
SaaS スタートCloudflare のエッジ機能をフル活用
「ネットワーク機器」は層の話

ハブ=L1、スイッチ=L2、ルーター=L3、FW=L3〜L7、LB=L4 or L7、CDN=L7。 どの機器がどの層で動いているかを意識すると、トラブル時の切り分けが楽になる。