ネットワーク
Web に限らず、ネットワークを基礎から。物理層から HTTP / WebRTC まで、 各層の役割・プロトコル・現場で使う道具を一通り押さえる。
このノートの範囲
ネットワーク全体を「Web に必要な薄い知識」ではなく「現場で詰まったときに自分で切り分けられる」レベルまで掘る。
- レイヤモデル — OSI 7 層、TCP/IP 4 層、カプセル化
- 物理・データリンク — Ethernet、Wi-Fi、MAC、ARP、スイッチ、VLAN
- IP — IPv4 / IPv6、サブネット、ルーティング、NAT、ICMP
- TCP / UDP / QUIC — ポート、3-way、輻輳制御、信頼性
- DNS — レコード、TTL、DoH/DoT、トラブル
- TLS / 暗号 — 公開鍵、証明書、ハンドシェイク
- 機器・インフラ — ルーター、FW、LB、プロキシ、CDN、VPN、VPC
- 解析ツール — ping / traceroute / dig / curl / tcpdump / Wireshark
- HTTP — メソッド、ステータス、HTTP/1.1 / 2 / 3、キャッシュ
- ブラウザ API — fetch、CORS、Cookie
- リアルタイム — WebSocket、SSE、WebRTC
レイヤの全体像
┌──────────────────────────────────┐
│ 7. アプリケーション (HTTP / DNS / SSH...) │
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│ 6. プレゼンテーション (TLS / 圧縮 / 文字) │
├──────────────────────────────────┤
│ 5. セッション │
├──────────────────────────────────┤
│ 4. トランスポート (TCP / UDP / QUIC) │
├──────────────────────────────────┤
│ 3. ネットワーク (IP / ICMP) │
├──────────────────────────────────┤
│ 2. データリンク (Ethernet / Wi-Fi / ARP) │
├──────────────────────────────────┤
│ 1. 物理 (銅線 / 光 / 電波) │
└──────────────────────────────────┘
パケットが届くまで(HTTP リクエスト 1 つの寿命)
- 名前解決:
example.comを DNS で問い合わせ → IP を得る - ルーティング: 自端末 → デフォルトゲートウェイ → ISP → 経路ルータ群 → 宛先 AS
- L2 配送: 各リンクで MAC アドレスベースに 1 ホップずつ
- TCP / QUIC 接続: 3-way ハンドシェイクや 0-RTT
- TLS: 証明書検証と鍵交換
- HTTP リクエスト送信
- サーバ側で逆順にデカプセル化 → アプリ処理
- レスポンスが同じ経路を逆向きに返ってくる(とは限らない、別経路もありうる)
このノートの読み方
1. 基礎から固める
- レイヤモデル — そもそもの考え方
- 物理・データリンク — Ethernet / Wi-Fi / MAC / ARP
- IP — アドレス、サブネット、ルーティング
- TCP / UDP — ポート、信頼性、QUIC
- DNS — 名前解決の仕組み
- TLS / 暗号 — 安全な通信の基礎
2. 機器と運用
3. Web 開発で使うところ
2026 春時点のスナップショット
- HTTP/3 (QUIC) が主要 CDN / 大手サイトで標準
- TLS 1.3 がデファクト
- IPv6 普及率はモバイル中心に進行
- 3rd-party Cookie はほぼ封じられた
- WebTransport(HTTP/3 ベースのストリーム)が育ちつつある
- ECH(Encrypted Client Hello)が広まりつつある
- WireGuard / Tailscale / Zero Trust が VPN の主流
学習の指針
全部覚えようとしなくていい。「下から上へ概念を 1 回通す」のが先決。
手元で ping / dig / curl -v / tcpdump を打ちながら読むと頭に残る。